投資の格言「噂で買って、事実で売れ」とは
「株は噂で買って、事実で売れ」――これは投資の世界でよく知られている格言です。
意味としては、世間に広く情報が出回る前に“兆し”を感じ取り、そのタイミングで買っておく。そして、情報が確定し「みんなが動き出した時」には、すでに自分は利益を確定して手を引いておく、という戦略です。
つまり、「みんなと同じタイミングで動いていては遅い」ということです。
なぜ“兆し”に気づくことが重要なのか
私自身、株式投資に限らず、会社員時代からこの「兆し」に注目してきました。
制度が変わりそうな雰囲気、現場の空気感、報道される前の内部の動き。――そういった見えにくい情報を早く察知することが、結果的に一歩先の行動につながるからです。
たとえば、企業内での異動や組織変更、景気指標の動き、政府発表前の地ならし報道など、ヒントはいろんなところに転がっています。
しかし、それを拾えるかどうかは、普段から“アンテナ”を立てているかにかかっています。
「早く気づいて、自分で判断する」姿勢が資産をつくる
気づいた“兆し”をどう扱うかは、最終的には自分次第です。
私は、人任せにせず、自分の頭で考え、自分の責任で判断することです。たとえ周囲の誰とも意見が違っても、信念を持って行動することを大切にしてきました。
実際に、「みんなが不安に思っているときこそチャンス」という場面は何度もありました。
だからこそ、判断の軸を外に持たず、自分の中に持つこと。それが投資だけでなく、人生にも通じる力だと感じています。
私の最近の注目は「日本国債の利回り」
最近、私が特に注目しているのは「日本国債の利回り」です。
一見、地味で株とは関係がなさそうに見えるかもしれません。だが、実はこの動きは株式市場、為替、金融政策、さらには政府の動きにまで大きく関係しています。
2025年7月現在、10年国債の利回りは1.56%にまで上昇しています。わずか1か月で0.10ポイントも動いており、次は1.6%という数字が重要な節目として意識されています。
利回り上昇の裏で動いている政府の懸念
利回りが上がるということは、国債の価格が下がっているということ。
これはつまり、市場が「日本の借金は安全とは言えない」と見始めている可能性を意味します。
当然、政府はこの金利上昇を抑えたいと考えているでしょう。金利が上がれば、将来の国債発行コストが増え、国家の財政をさらに圧迫します。
特に今は、日銀も金融政策の転換点にあります。金利上昇リスクは無視できない段階にきているといえます。
金利と政治、そして財政のバランス
さらに、政治の動きも金利に影響を与えています。
参院選を控え、各政党はこぞって「減税」「給付金」「財政拡大」など、国民に喜ばれる政策を打ち出しています。
しかしその裏で、肝心の財源についての議論はほとんど進んでいません。結局は国債発行に頼るしかなくなり、借金がさらに増えるという悪循環です。
これにより、投資家や格付け機関が日本の財政に不安を感じ、利回りはさらに上がる。――という悪循環に陥りかねないのです。
消費税減税は実現するのか?投資家目線の考察
こうしたなか、個人投資家の間で話題になっているのが「食料品の消費税率は引き下げられるのか?」というテーマです。
たとえば、軽減税率がさらに引き下げられれば、スーパーや食品メーカー、外食チェーンなどの業績改善が期待でき、株価にも好影響を与える可能性があります。
しかしながら、現実にはこれらの株価には目立った動きはありません。
なぜなら、市場は「すぐに実現する政策ではない」と判断しているからです。
なぜ株価は反応していないのか
私たち投資家仲間の間でも、「実際に税率が下がるとしても、のらりくらりと時間がかかるのでは?」という意見が大勢を占めました。
政治的に利害が複雑に絡む問題であり、短期間で結論が出るようなものではないというのが現実的な見方です。
つまり、投資判断としては「期待で飛びつくより、確定情報が出てから冷静に乗る」という姿勢が重要になります。
最後に:見えない情報を掴みにいく力
投資とは、ニュースに反応することではなく、ニュースになる前の兆しにどう反応するかが問われる世界です。
「まだ誰も気づいていないかもしれない。でもこれは何かある」――その感覚を信じられるかどうかが分かれ道になります。
だからこそ、私はこれからも自分なりのアンテナを立て続けることです。そして目の前の情報だけでなく、その奥にある“気配”を読み取る努力を続けたいと思っています。
それが、未来の自分と、大切な人を守るための力になると信じて。


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