会社で出世しないという選択──私が見つけたもうひとつの道
「なぜ会社で出世を目指さないのか?」という問いに答える
「どうして会社で出世を目指さないんですか?」
「株式投資をして、自分のためだけに生きて楽しいんですか?」
最近、ありがたいことに多くの方からDMをいただくようになりました。その中には応援の言葉もあれば、こんな厳しいご意見もあります。
一見すると批判のようにも聞こえますが、こうした言葉をいただくたびに、私は改めて自分の価値観を確認する機会をもらっていると感じています。もちろん、会社で出世を目指すことは素晴らしい道の一つです。しかし、誰にとってもそれが正解とは限りません。
会社で出世が難しい時代に、自分の人生を守る選択を
たしかに、かつては「会社で出世=人生の成功」という時代がありました。けれども、今はどうでしょうか?
大企業ですら安泰とはいえず、ニュースでは「まさかあの会社が…」という報道も増えています。
私が投資の世界に踏み出したのは、まさにこうした背景があったからです。
実を言うと、私は以前、債務超過の企業に勤めていました。業界全体が縮小傾向にあり、会社の方針も「リストラ」「変化」へと舵を切っていた中で、現場の空気は完全に停滞。
何かを良くしようと提案しても、「そんなことしても無駄だよ」と返される日々。まるで“嵐が過ぎるのを待つだけ”のような雰囲気でした。
当然ながら、熱意を持って働こうとすれば浮いてしまいます。私のように真剣に取り組もうとする人間ほど、居場所をなくしていきました。
メンタルを崩して「出世」から解放された日
そんな会社で、私は32歳のときにメンタルを崩しました。
体が動かず、気力も出ない。いわゆる“窓際族”のような日々。とてもつらい経験でした。
けれども、今振り返ると、あの出来事が私の人生を変える転機になったのです。
時間ができたことで、偶然出会ったのが「株式投資」でした。
2003年当時、日経平均は現在の1/4という水準。情報も少なく、知識もゼロ。でも、勉強を重ねるうちに「これなら自分の力で未来を切り拓ける」と思えたんです。
それまでの私は「会社で出世すること」が人生のすべてでした。でも、そこから「会社に頼らず、自分で資産を築く」という生き方に軸を移したのです。
「会社で出世」よりも、自分を守れる居場所を
私が会社を離れ、投資に軸を移してから、気づいたことがいくつかあります。
そのひとつが「人との距離感の大切さ」です。どんなに会社で出世しても、人間関係に疲弊しては意味がありません。
イヤな気分になる相手とは、無理に付き合う必要はありません。上司や部下に対しても、「全員に好かれる必要はない」と思えるようになりました。
むしろ、心が明るくなるような人たちと一緒にいることこそ大切です。
私の場合は、地域のスポーツ活動や楽天ブログを通じた投資仲間との交流が、それに当たります。ポジティブな人と接していると、自分も自然と前向きになれるんです。
会社で出世を目指していた頃の私は、常に誰かと比較され、評価に一喜一憂していました。でも、自分が心地よくいられる場所を見つけてからは、他人の目が気にならなくなりました。
感謝と共感で築く、人間関係の新しいかたち
今、私がもっとも大切にしているのは、「相手を認めること」と「感謝を伝えること」です。
会社で出世を目指していた頃は、成果をアピールすることばかり考えていました。
でも、本当に大切なのは、人の成果を素直に喜び、感謝の言葉をかけること。
たとえば、誰かが営業で成果を上げた時に「すごいですね」と声をかける。そんな一言が、組織全体の空気をやわらげます。
地位や立場よりも、人としての信頼関係を築くこと。
それは、会社の中でも外でも通じる、普遍的な価値だと思うのです。
「会社で出世」以外の選択肢を持つということ
もちろん、会社で出世を目指すことを否定するつもりはありません。それが自分の軸であるなら、全力で頑張るべきです。
でも、「それだけが正解ではない」ということも、私は身をもって伝えたいのです。
人生にはいくつもの道があります。そして、自分にとって心地よい道を選ぶことが、長く幸せに生きるためには必要です。
焦る必要はありません。
自分自身にとっての「正解」を、ゆっくりと、でもしっかりと見つけていけば良いのです。




コメント