投資勉強会、3年目に入った【後編】
「組織化しない」という決断と、細く長くが一番の贅沢
こんにちは、前田嘉一です。
前編では
- 1月の総会・九州・滋賀・東京へ飛び出した1年と
- 東京エレクトロンの株主総会で社長に御礼を言えた日を
お伝えしました。
この記事では、
- 7月に下した「組織化しない」という決断と、
- 3年目に見えてきたことを
お伝えします。

第3章:7月の決断——「組織化しない」という全員合意
最初の目標は「公認団体」だった
7月は今後の方向性を話し合いました。
私はこの会を立ち上げるとき、将来的に市民活動団体やNPO法人という公認団体を目指すと宣言していました。
そして地域コミュニティ活動でスポーツコーチをしているので運営方法は理解していました。
さらに公的に認められると信用度・信頼度が増します。
また地域への恩返しにもなる——そう考えていました。
今年、活動実績と構成人数がようやく申請できる水準に達しました。
そして私も一つのマイルストーンを超えた安心感と、ここからさらにきちんとしなければという責任感が芽生えてきました。
2つの障壁——「本名・住所公開」という問題
ところが申請を進める中で、2つの障壁がありました。
- 1つ目、「街の課題を解決する活動であること」
——仲良しグループが楽しむだけでは公認を受けられません。
- 2つ目、「役員たちの本名・住所が登録・閲覧できる状態になる」
——情報開示ルールです。
どうにかならないか調べましたが、匿名での公認は制度的にほぼ不可能でした。
私の勉強会は、株について語り合うベテラン投資家の集まりです。
そして役員の本名・住所が公開されれば、詐欺・強盗の標的になりかねません。
さらに目的達成への独りよがりでメンバーが被害にあうことは絶対にあってはなりません。
断念することが正しい判断でした。
むしろ清々しかったです。
「外側の承認を手放し、内側の信頼を選ぶ」
7月の勉強会でメンバーにこの現状を伝えて話し合いました。
結論:公認団体を目指すのではなく、同じような経験値を持つ投資家が、自由に語り合える場所として続けていくことで全員合意しました。
そして、方向性の違いのまま続けるよりも、全員の方向性を一致させることを優先しました。
メンバーは私の最初の目標が断念になることへの気遣いを見せてくれる人もいましたが、全員合意が決まったことで、むしろ清々しく受け入れることができました。
私は公認という「外側からの承認」を手放し、メンバーという「内側の信頼」を選ぶという決断をしました。
「大きくなろうとしない」と「強くなろうとしない」は同じ根っこ
勉強会を「大きくなろうとしない」という運営方針と、私の「強くなろうとしない」という投資哲学は、同じ根っこから来ています。
人間は弱い。
そしてその弱さを守るための仕組みとして「小さくあり続けること」を選びました。
私も最初は「公認=正解」「仲良しグループ=不正解」という思い込みがあり、公認団体の代表という名誉も欲しかったです。
でも「小さくあり続けること」は弱さではなく、自分たちのペースを守るための最強の防衛線であるという確信に変わりました。



第4章:投資勉強会、3年目に入って見えてきたこと
コアメンバー6名という現状
現在、コアメンバーは6名です。
この人数にこだわっているわけではありませんし、定員でもありません。
- 平日に動ける
- 似たような年齢
- 似たような投資経歴
- 継続して出席できる
——という条件で探してきたので、なかなか集まりにくいのが現実なのです。
でも6名になったことは十分に満足しています。
- 人数が増えすぎて好き嫌いの派閥が生まれて分裂する
——それを恐れているから慎重になる部分もあります。
これも私のメンバーを増やす条件がある理由のひとつです。
「新しい風も必要」という全員認識
東京や滋賀などの交流で知り合った投資家さんが数名います。
メンバー内では「新しい風も必要」という全員認識がある一方で、「ゆっくりとあせらずに」という方針もあります。
そして私は勤務先で21年間、空気のような扱いで窓際族でいたので、これからもできるだけ仲間が一つで、好き嫌いがなく対等に近い関係でいたいと思っています。
投資の話だけでなく、時事や家庭の話も加わり、話はいつも尽きません。
「もっと話したい」「話し足りない」といったところで勉強会は終了します。
薄い線でモノクロの世界だった勤務先とは違い、濃い原色の実線そのものの、生き生きとした勉強会です。
勉強会を始めた最初の動機「戦友を探したかった」は、満たされています。
そして今は、ゆっくりと色んな人と話し続けていきたいという気持ちに変わっています。



締め:「細く長く」が一番の贅沢
私がFIRE後に進めているのは3つです。
- 竹田和平さんの旦那道
- 街や人に興味を持って続ける生涯スポーツの普及
- そして戦友を探す投資勉強会。
3つに共通しているのは「細く長く、あせらず続ける」という哲学です。
テニスでもゴルフでも生涯スポーツを継続させるためには、同じくらいのレベルの仲間で、決してやり切らないこと。
楽しかった、物足りない、またやりたいというところでやめておく——この運営方法を私は取り入れています。
やりたいことに時間を使って、「細く長く」続ける。
これが一番の贅沢だと気づきました。
だから、この勉強会は大きくなりません。
でも、なくなりません。


投資勉強会、3年目で感じたこと、そしてこのブログ全般のご感想などがあればお待ちしています。
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