FIREして最初の1年【中編】
御園座で竹田和平さんに出会った日、「旦那道」が教えてくれたこと
こんにちは、前田嘉一です。
前編では、
- FIRE翌日に自分でカーテンを開けた朝の話、
- 「DIE WITH ZERO」ではなく「恩返しする時間の贅沢」へと気持ちが向かった経緯を
お伝えしました。
この記事では、
- 私のメンターである竹田和平さんとの出会い、
- 「旦那道」という哲学が私のFIRE後の人生観をどう形作ったのかを
お伝えします。

竹田和平さんとの出会い——2005年から読み続けたブログ
投資家として最も影響を受けた人
私のメンターのひとりに、投資家の竹田和平さんがいます。
2005年から2010年にかけて、竹田和平さんの投資ブログを読んで、銘柄と投資哲学を勉強していました。
竹田和平さんの投資スタイルはPERやPBRが業界平均より低い割安株を選び、業績の安定した中小企業に長期で投資するというものでした。
そして一時期は上場企業100社以上の大株主となっていました。
私も企業分析が好きでしたから、竹田銘柄の「割安で成長性に目を付ける理由」がすごく理解できました。
そして大金を入れて買っていく胆力にも憧れました。
一番のメンターであり、その手法は研究対象でした。
嫉妬ではなく、こういう投資家になりたいと思っていた人です。
「旦那道」という言葉との出会い
私が竹田和平さんに惹かれたのは、投資手法だけではありませんでした。
竹田和平さんが唱える「旦那道」という考え方に、強く共感していました。
そして竹田和平さんの投資は「企業への応援」であるということです。
人徳のある経営者を応援し、共に栄えること。
人徳があるかどうか、人徳を積んでいくことが竹田和平さんの判断基準
——つまり「彼のものさし」なのです。
竹田和平さんのいう「旦那」は、自分の利益を社会に還元し、周囲を喜ばせることで「徳」を積んでいく。
そういう生き方でした。

2009年、名古屋の御園座——「いぶした金色の温かいオーラ」
吸い寄せられた瞬間
2009年、名古屋の御園座で、偶然にも竹田和平さんにお会いしたことがあります。
観劇に来られていた竹田和平さんに出会ったのです。
「いぶした金色の温かいオーラ」が見えていましたので、すぐにわかりました。
声をかける際、「迷惑ではないか」「失礼ではないか」というクラスの違いへの恐怖心はまったく浮かばず、そんなことよりも吸い寄せられました。
そして声をかけると、嫌がることもなく、きさくに笑顔で2〜3言、お話をしてくれました。
- 「竹田和平さんですか」
- 「いつもブログを見て応援しています」くらいで、
大した話はしていません。
でも笑顔で対等に接してくれたことは忘れられません。
ブログで書かれている印象通りの人でした。
あの日、初めて理解したこと
竹田和平さんの笑顔と温かいオーラの感動は、今でも忘れられません。
今まで出会った人の中でも、そのオーラは飛び抜けていました。
そして私は思いました。
- 徳を積んだ人は違う。
- 私もいつかこうなりたいと。
あの日、私は竹田和平さんを見て初めて理解しました。
徳を積んだ人が放つオーラは、お金の量ではなく、与えてきた時間の量から生まれるのだと。
はっきりと目指す人ができました。
「旦那道」——弱かったから、たどり着けた哲学
FIREして最初の1年、腹落ちした瞬間
2005年から2010年のブログを読んでいたころは、私はお金持ちになれるかどうかもまったくわからなかったときです。
私が分析して選び抜いた末の保有株、東京エレクトロン・TDK・村田製作所・任天堂の株価は上がりませんでした。
そして会社の給料・ボーナスもカットのままです。
さらに息子たちも成長して教育費も嵩んできて、そのなかで株を買うために費用を捻出していくのです。
本当に自分と家族のことで精一杯、先が見えない状態でした。
だから、徳を積む人生なんて夢のまた夢でした。
でもFIREして初めて、「旦那道」という言葉が腹落ちしました。
- 「お金があるから体験を買う」ではなく「時間があるから恩返しができる」
- FIREで手に入れたのはお金ではなく時間
その時間を使って何をするかが「本当の豊かさ」の定義でした。
「旦那道」は見返りを求めない贈与の精神です。
私は投資家として「弱かったから勝てた」という哲学を持っています。
この2つは連動している気がします。
強さから与えるのではなく、感謝から与える。
そして「徳」を積んでいくこと。
——この贅沢こそが、私にとっての本当の贅沢でした。
「弱さ」を知らなければ、旦那道は歩めない
「弱さ」と「旦那道」、2つとも同じ根っこから生まれていると思います。
そして「弱さ」を認められない人は「私が勝った」「私が儲けた」という優越感に走り、他者を支配しようとするでしょう。
それは「徳を積む」とは真逆の方向です。
逆に「弱さ」を認め、「自分一人では何もできない」という事実を受け入れられた人だけが、感謝し、恩返しし、徳を積むこと。
——すなわち旦那道を実践していけるのだと思います。
だから2つは連動しています。
弱さを知らなければ、旦那道は歩めない。
そしてそれが一番の贅沢だと。
FIREして最初の1年、お金では買えないものの価値に気づきました。
旦那道は限られた人にしかできない。その責任に身が引き締まる思いになりました。


まとめ:御園座のあの日が、FIRE後の人生の羅針盤になった
2009年、御園座で竹田和平さんに吸い寄せられたあの日。
「いぶした金色の温かいオーラ」の正体が、FIREして初めてわかりました。
それはお金の量ではなく、与えてきた時間の量から生まれるものでした。
次の記事では、私がFIRE後に実践した3つの「恩返し」——スポーツ協会・投資勉強会・簿記3級と、勤務先消滅を知った日の静かな解放感をお伝えします。


FIREして最初の1年目のこと、そしてこのブログ全般のご感想などがあればお待ちしています。
みんかぶマガジンにも記事を書いています。 →こちら
にほんブログ村


コメント