健康と投資の意外な関係——FIRE4年目、57歳【後編】
身体管理=資産管理という哲学
こんにちは、前田嘉一です。
前編では、
- うつ病の経験が身体を「恐怖センサー」にした話
- 毎朝1万歩を歩く本当の理由
- 散歩中にツバメや流木を観察することが投資センサーの訓練になっている
という話をお伝えしました。
この記事では、
- お酒・睡眠・食事という具体的な身体管理の話
- 57歳という年齢で感じる正直な現状
をお伝えします。
お酒・睡眠・食事——投資家としての身体管理
お酒は「相場がない翌朝」だけ
飲酒は金曜日・土曜日の夜だけと決めています。
翌朝に日本の相場がない日だけです。
そして平日の夜は飲みません。
なぜなら理由は単純で、飲んだ後に日経先物の大きな動きがあると、酔いが醒めて原因を調べずにはいられないからです。
「今夜は飲もう」と決めた夜に限って、日経先物が1,000円以上動いていることがあります。
そのたびに眠れなくなって調べてしまう。
これでは飲んだ意味がありません。
だからルール化しました。
このルールがあるから、平日は清々しい頭で相場に向き合えます。
飲みたいという欲求を我慢しているのではなく、「飲まないほうが自分には合っている」と身体が教えてくれているだけです。
睡眠——先物を確認してから眠る15年間の習慣
毎晩、寝る前に必ず日経225先物の価格を確認してから眠ります。
これは15年間、一度も変わっていない習慣です。
その日の日経平均終値と先物を比べて、差がほぼゼロなら安心して眠れます。
1,000円以上のマイナスがついていると、何が原因かを必ず調べ、自分なりの対処プランを作るまで眠れません。
ノープランでは安心できない——これもうつ病の経験から来ています。
「なぜそんなに確認するのか」と聞かれることがあります。
理由はシンプルで、確認しないと「何か起きていないか」という不安が漠然と頭に残って、かえって眠れないからです。
確認するほうが安心して眠れる。
これが私の睡眠管理の核心です。
そして、4億円の資産があっても、この習慣は変わりません。
お金が増えても恐怖は消えない——だから確認する。
食事——身体が資本という当たり前の事実
食事は特別なことはしていません。
そして妻の手料理が中心で、外食は週に1〜2回程度です。
ただし、一点だけこだわっていることがあります。
「食べすぎない」ということです。
食後に眠くなると、午後の判断力が落ちます。
株価を確認するとき、ヒートマップを見るとき、眠くなっている状態では感度が鈍くなる。
だから昼食は腹八分目にしています。
これも技術論ではありません。
「食べすぎると判断が鈍る」という身体の感覚から来ているルールです。
57歳、今の身体と投資の関係——正直な現状
若いころより「持続力」が変わってきた
57歳になって正直に感じることがあります。
20代・30代のころと比べて、集中力の持続時間が変わってきました。
以前は四季報を5〜6時間読み続けても疲れなかった。
今は2〜3時間が限界です。
そして夕方になると頭が重くなることもあります。
疲れやすくなったかというと、そうでもない。
でも「深く集中できる時間」が変わってきたのは事実です。
そして、これを認めることが大切だと思っています。
認めないと無理をして、身体を壊す。
うつ病のときと同じパターンになってしまう。
でも「判断の質」は上がっている
量は変わったかもしれませんが、「判断の質」は確実に上がっています。
そして、35年間の経験の積み重ねで、銘柄を見たときの「違和感を感じる力」が鋭くなっています。
- リーマンショック
- 東日本大震災
- コロナショック
- トランプ関税ショック
これらを経験しているから、相場の局面の「パターン」が体感でわかる。
そして若いころは時間をかけて調べていたことが、今は短時間でわかる。
量より質へのシフト——これが57歳の投資家としての現在地です。
「身体の時間は有限だ」という気づき
FIREしたとき、「時間は無限にある」と感じました。
でも最近、「身体の時間は有限だ」という気づきが来ています。
あと何年、こうして個別株投資を続けられるのか
——この問いを、57歳になって初めて正面から考えました。
70歳・80歳になっても同じように判断できるかどうかはわかりません。
認知機能の変化も来るかもしれない。
いつかは東京エレクトロンやTDKを手放す日が来るかもしれない。
そしてその日が来たとき、どうするかをまだ決めていません。
でも今は「身体が動くうちに、判断できるうちに、好きな銘柄を分析し続けたい」という気持ちが純粋にあります。
これが健康管理を続ける、最もシンプルな理由かもしれません。



身体管理=資産管理という哲学
防衛資金500万円と身体という2つの命綱
25年前から防衛資金500万円を命綱にしてきました。
そしてこの命綱があるから、窓際族でも、暴落時でも、怖くなくなれた。
でも今思うと、本当の命綱はもう一つありました。
身体です。
身体が崩れれば、
- 判断が崩れ
- ルールが崩れ
- 資産が崩れる
防衛資金500万円と身体——この2つが命綱でした。
「身体管理=資産管理」という等式
サラリーマン時代は疲弊していても給料があった。
でも専業投資家は身体が資本です。
身体が崩れれば判断が崩れ、資産が崩れる。
「身体管理=資産管理」という等式が、今では確信に変わっています。
具体的には、
- 散歩・睡眠前の先物確認
- お酒のルール
- 食べすぎない食事
——これらはすべて「健康のため」という自己管理の話ではなく、「投資家として正しい判断を維持するための戦略」です。
うつ病になると投資判断が狂う。
これを身をもって知っているから、うつ病にならないことを最優先にする。
そのための散歩・睡眠・食事のルール
——これが私の「投資家生存戦略」です。


締め:身体が最後の砦——弱い自分を守る最後のルール
35年間、防衛資金500万円を命綱にしてきた。
でも本当の命綱は身体だったかもしれません。
そして身体が崩れれば、判断が崩れ、ルールが崩れ、資産が崩れる。
だから
- 1万歩を歩く
- 太陽の光を浴びる
- 先物を確認してから眠る
- お酒は金曜・土曜の夜だけにする
- 食べすぎない
これが私の最後の投資ルールです。
「弱かったから勝てた」
——このブログのテーマを体現しているのは、実は銘柄でも分析手法でもなく、「弱い自分を守るための身体管理」だったのかもしれません。
あなたの投資の最大の道具は何ですか。
それを今日、ちゃんと管理していますか。


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