投資勉強会、FIRE後の景色を見せていただいた日と、市民活動グループに【後編】——まもなく20回
こんにちは、前田嘉一です。
前編では「全員発表型」にこだわった理由を、中編では研修旅行と長年狙っていたキーエンスをついに買えた日をお伝えしました。
この記事では、投資の先輩の暮らしぶりを見せていただいた日の話と、勉強会が市民活動団体として次のステージへと歩み始めた話をお伝えします。
FIRE後の生活を見せていただく機会
長年投資を続けてきた先輩の暮らし
ある回で、勉強会の仲間たちと一緒に、長年投資を続けてこられた先輩の暮らしぶりを見せていただく機会がありました。
独自のスタイルで長年相場に向かい続けてきた方で、高齢になった今も投資への情熱は衰えていません。
残りの人生を考えれば引退してもいいはずなのに、投資が好きで続けているとのことでした。
「画面に映る数字」だけがそこにあった
印象的だったのは、家の中の様子でした。
質素で、何もない。
私も倹約を相当してきたので所有物は少ないほうですが、それをはるかに上回るほど何もない。
あるのは投資用のパソコンとモニターだけ。
それが稼働していました。
そして自慢は「信用取引枠の数字」
——どれだけの規模の取引ができるかを示す、画面に映る数字だけ。
その数字を最大限にすることだけに人生をかけてきた、ということが、ご自宅の風景からひしひしと伝わってきました。
その数字を積み上げるまでに、どれだけの苦労があったか。
一人で相場に向かいながら、どう感じ、どう動いてきたか。
——それを聞きたかったのですが、余裕を感じる場面が少なかったです。
「前を見る」という生き方の正直な感想
過去を振り返ることを「負け」のように感じているような印象でした。
苦しい過去を思い出すより「前を見る」、さらに先を見て進む。
引退もFIREもしない。
この部分はすごく共感できます。
私自身もそうやってここまで来たから、目の前に同じ人がいる感覚はよくわかりました。
でも、何かが違うと感じました。
この方を目標(メンター)とするなら、投資に向かう姿勢や節約の徹底ぶりは間違いなく素晴らしい。
でも私がもう求めているのは「メンター探し」ではないのです。
私が話したいのは「戦友」としての対話です。
投資という場所で戦い、生き残ってきた「余裕」の中で、お互いの経験を認め合いたい。
「投資のゴール」について考えさせられた
結局「そういう人もいる」という感想で帰宅しました。
この出会いは私に「投資はゴールをどうするか」という問いを改めて突きつけました。
そしてFIRE後、どう生きがいを見出し続けるか、過去とどう向き合っていくかも考えさせられました。
そのひとつの答えが、投資勉強会の仲間たちと過ごしていくことだろうと、今は思っています。
市民活動グループへ——まもなく20回
今年1月、初めての総会を開催した
今年1月、1年の区切りとして会員全員が出席のもと総会を開催しました。
活動報告・決算報告・役員選任・活動計画と予算の決定・監査——正式な手続きをすべて経ました。
私は会長に選任されました。
勉強会はまだ「法人格を持たない市民活動グループ」という小さな立ち位置です。
でも、確かな組織へと進化しました。


締め:薄給サラリーマンが始めた、対等な場所
すご腕投資家の投資勉強会の違和感
「すご腕投資家」が発表銘柄を添削したり、自分の銘柄をひけらかしたりする勉強会の運営スタイルもあります。
そのほうが承認欲求も満たされ、会費収入や教材販売の収入も増えるかもしれません。
でも私はFIREするまで独りで勉強してきて、そういった「すご腕さん」の推奨銘柄を後追いしてきました。
長期で見ると日経平均と変わらないのです。
FIRE後に直接会って話してみても、「リーマンショックのとき、どう考えてどう行動したか」という私が一番聞きたいことに、なかなかピンと答えてもらえない。
「人間ドラマが薄い」と感じてしまうのです。
投資勉強会に求めているもの、作りたかったもの
私が求めているのは、投資手法や銘柄の正解不正解ではありません。
「そのときどう感じ、どう行動したか」という個人の体験と感情の話です。
だから、会社の名刺も肩書きも関係ない。
知識と経験で対等に話せる場所を作り続けています。
「銘柄や投資手法の共有」も大切にしながら、組織をフラットにして「投資家間の人間関係の再構築」を目的に据えています。
いつも「ゆっくりあせらず慎重に」を心がけながら。
幸いにも今の勉強会では「投資のことでこんなに話せて楽しい」「もの足りない、またやりたい」という声が続いています。
私のFIRE後のテーマである「生きがいの創出」に、少しずつなっていると感じています。
あなたにも、投資について対等に話せる場所はありますか。
なければ、自分で作ってみるという選択肢もあります。



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