勉強会を飛び出して研修旅行と、長年狙っていた株を買えた日【中編】
こんにちは、前田嘉一(まえだよしかず)です。
前編では、2024年11月に2人だけで始まった投資勉強会の出発点と、「全員発表型」にこだわった理由をお伝えしました。
この記事では、勉強会が「現地に行く」という体験を取り入れた研修旅行の話と、20年以上憧れ続けた株をついに買えた日の話をお伝えします。
勉強会を飛び出した——研修旅行という「+α」
「勉強会×研修旅行」というテーマ
私の勉強会では「勉強会×○○」というテーマを大切にしています。
そのひとつが「勉強会×研修旅行」です。
毎回、企業分析・研究発表という基本軸はブレずにこだわって実施しています。
その上で視察や交流という「+α」の体験を通じて、メンバーそれぞれの知見を広げ、高め合うことを狙っています。
毎回勉強だけでは飽きてしまいますし、現地に行くことでしか得られない感覚があります。
これまでに東京研修・熊本視察・大分視察を実施しました。
東京ではある企業の株主総会に出席しました。
熊本では半導体工場群を、大分では食品工場群を実際に目で見ました。
熊本の半導体工場視察——数字だけでは得られない確信
特に印象に残っているのが、昨年夏の熊本・半導体工場群への視察です。
私は東京エレクトロンを長年保有しています。
だからこそ、この視察は単なる見学ではありませんでした。
半導体製造には豊富な水資源が必要です。
熊本地域の水源の豊かさを実際に確認して、少し安心しました。
中国には半導体を製造するための豊富な水源を確保するのは難しいと感じているからです。
そして、工場の建設ラッシュの勢いも頼もしかったです。
ただ、私は半導体サイクル(シリコンサイクル)というものを知っています。
需要が過熱するときと落ち着くときが繰り返される周期のことです。
あの勢いが過剰投資にならないことを祈るばかりでした。
視察後にこの地域の半導体関連の株価を見ると、相当伸びていました。
エクセルの数字だけでは得られない「地元の空気」と「現地の勢い」を肌で感じたからこそ、その後の判断に自信が持てました。
現地に行くことの意味を、改めて実感した視察でした。

「長年狙っていた株」を買えた日
20年以上、ずっと憧れていた銘柄
昨年11月の勉強会で、私は2001年に個別株投資を始めてから「いつも欲しくて憧れていた株」について発表しました。
コード6861「キーエンス」です。
高性能センサーの製造・販売。
現場への徹底したどぶ板営業。
「キーエンスのセンサーが入った工場は、まるで魔法使いが来たようだ」という言葉を現場の人から聞いていました。
工場の機械をそれまでは「職人の判断」で制御していたものを、工場ごとに営業マンが聞き取りに行き、自社製品を組み合わせてセンサーを作って制御するビジネスモデルに変えていったのです。
「バカ高くてものすごく良いものを、すごく汗をかいて真剣に売り、売った相手からすごく感謝される」
——これを現場から何度も口コミで聞いていました。
完璧なビジネス構造でした。
「縁がない」とあきらめていた
でも株価は高かったです。
薄給サラリーマンではどうしても手が届きませんでした。
リーマンショックなどの大暴落を待っても、下がらずに買えない。
「縁がない」とあきらめて、東京エレクトロンやTDKへの集中を選んでいきました。
11月の勉強会では、チャートから見た底値54,000円を切ったら買おうと待っていると発表しました。
資金も用意しました。
ついに2025年12月2日、52,270円で約定
そしてついに2025年12月2日、52,270円で買いました。
20年以上追いかけて、ようやく買えました。
印象は「ようやく買えた」という感覚だけでした。
「ときめかない」ものでした。
長期保有はしますが、コレクションのピースをひとつ揃えただけのような印象でした。
追いかけて20年、2005〜10年ごろに比べて株価は10倍ほど高くなっていました。
売上規模も昔より大きくなり、儲けの勢いも落ち着いて見えました。
ときめかなかったのは、焦がれ続けて疲れてしまったからかもしれません。
「持つということだけ」にこだわってしまったのではないかという不安もあります。
勉強会で「おめでとう」と言ってもらえた
翌回の勉強会で購入を報告しました。
「昔からずっと欲しかったと言っていた銘柄を持てて、おめでとう」と言ってもらえました。
誰もがいい銘柄は高額なのを知っている。
それでも下がるまで待ち続けたこと、そして買うために行動したこと
——それを賞賛してもらえました。
私は株を長く一人でやってきたので、応援してくれる人、興味を持ってくれている人がいることに少し驚きました。
そして、この勉強会を継続させてよかったと心から感じました。
私にとって株式投資はずっと「お金持ちになりたい」ためだけの、ひとり孤独な闘いでした。
でも発表や行動報告を通じて、勉強会は仲間たちと楽しむもの、認め合うものに変わっていく感じがしています。



まとめ:「現地に行く」と「報告する場所がある」
勉強会を飛び出し研修旅行と、キーエンスを買えた日
——この2つの体験に共通するのは、「一人ではできなかったこと」という点です。
現地に行く体験は、一人では行かなかったかもしれない。
キーエンスの購入報告は、一人なら誰にも伝えられなかった。
勉強会という場が、投資を「孤独な闘い」から「仲間と楽しむもの」へと少しずつ変えてくれています。
次の記事では、FIRE後の生活を見せていただいた日の話と、市民活動団体としての次のステージについてお伝えします。→【こちら】



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